2007年10月02日

闇の底 薬丸岳

幼女殺害事件のたびに、性犯罪の前歴者が首なし死体となって発見される連続殺人事件が起きる。「死刑執行人、サンソン」を名乗る犯人の正体と真の狙いは何か!?


闇の底
闇の底
posted with amazlet on 07.10.02
薬丸 岳
講談社 (2006/09/08)
売り上げランキング: 81531
おすすめ度の平均: 3.5
4 哀しいですね
3 題材はよいのですが...
4 悪人は誰か?


すげぇー!!
前作に続き、許されざる犯罪ものです。
ロリコン殺人犯への復讐。


前作と同じで、犯罪被害者の気持ちを「関係者かっ!」と思わせる位の切実さで表現しながらも、ミステリー(犯人探し)としても面白かった。

なにせ犯人が、犯人だと自白するラスト何ページかまで、はっきりわからん!
(怪しいのが2人いて、絞りきれない。こっちか?こっち?と)

ただ1つ残念なのは、犯人の真意というか、動機というかが、どこにあったのかと。
犯人がどう思って反抗におよんでいたか等は、いっぱい書かれてあるけれど、いまいちわからん。
あと奥さんの秘密とか、色々な人の行動で気になっていたことがあったんだけど、特に触れられず。
別にいいんだけどねっ!

とにかくパワーを持った本です。
「こりゃ、すごい」です。

完全犯罪成立したし。
サンソンがいてもいなくても、この手の犯罪は、残念ながらなくなることはないでしょう。
理性じゃなくて、本能だもんね。
(私は、性犯罪者はあそこをちょん切れと…。他人の基本的人権を侵した人間を守る基本的人権など必要ない!)
そして相変わらず、立派で頭の良い弁護士達が、罪を軽くしてくれて、すぐのうのうと社会に戻ってくるでしょう。

でもね、少なくとも、この本の中の社会では、もうのうのうとは暮らせないね。
いつか、もしかしたら、自分のところにサンソンが来るかもしれないんだから…。

何か想像すると、にっこりしてしまう私です。
この本、性犯罪者にプレゼントしたいねー!
posted by 北海道人美和 at 21:34| Comment(0) | 作家別 や行>薬丸岳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月05日

天使のナイフ 薬丸岳

天使のナイフ
天使のナイフ
posted with amazlet on 07.06.05
薬丸 岳
講談社 (2005/08)
売り上げランキング: 18426
おすすめ度の平均: 4.0
5 おもしろかった
3 デビュー作としては
5 考えるきっかけに...


生後五ヶ月の娘の目の前で惨殺された妻・祥子。夫・桧山貴志は耳を疑った。犯人は、十三歳の少年三人。四年後、犯人の少年の一人が殺され、桧山は疑惑の人となる。少年たちの事件後を追う桧山に付き付けられた、信じがたい真実、恐るべき過去――。
更生とは何か。本当の贖罪とは何なのか。少年法をめぐる論争の死角に迫るとともに、”読み出したら止まらない”ミステリーの醍醐味を両立させた、選考委員も絶賛の話題作、ついに刊行!! 第51回江戸川乱歩賞受賞作。

これは、すごいです!すごい本ですよ!
本当にすごいです!それしか言えない…。

事件の犯人探し・動機の、ミステリーとしてもかなりなもの。


以下ネタバレ

最初はね、復讐・犯人探しだと思ったんですよ、単純な。
少年犯罪被害者の辛さを加えた。
なんだかとっても、現実の事件がオーバーラップされるし。
(少年犯罪で妻を殺されて、加害者を殺してやるって発言とか。反省しない本人とか)

犯人探しのほうは、読み進むうちに、色々何かが引っかかるんですよね。
もちろん、人間生きていれば人に言えない秘密の一つや二つ。
最初から、何だか胸にちょっとひっかかっていたものが、やっぱり重要な事として浮上してきましたね。(さすがだ!)

読み終わった感想は、「模倣犯」(駄作アイドル映画ではなく、小説の方ね)と同じ。
解決したってしょうがないという、やりきれない悲しさとか、持って行き場のない怒りとか。
どうすりゃいいの!って気持ちです。

そして、少年法を利用した完全犯罪に驚愕です。
年齢だけで、警察を排除して、きちんと捜査しないまま、犯罪の素人で決着しちゃうから、こんなこと可能なんだよ!!
きっちり捜査してれば、どうしてこんな所に来たのか?とか、絶対矛盾点は見えてきたはず。

確かに重罪を犯して、毎日反省して償って(いるつもり)生活していく人もいるでしょう。
しかし、この真犯人の共犯、および始まりの15年前の事件の殺人者は、全く更生なんかしてないじゃないですか!

それどころか、のうのうと高等教育受けて、狡猾になって!
更生したのではなく、頭が良かったから成功しただけじゃん。

厳しいことを言うようだけれど、殺された祥子にあゆみ。
世間的には立派に更生しているし、本人も反省。

だから何?!
被害者は戻ってこないし、毎日職場と家の往復で楽しみない?
いや、あるよね。
人を好きになったり、好かれたり。
結婚したり、子供生まれたり。

どんな事も、もう2度と体験できない目にあわせられた被害者・被害者家族にしてみれば許しがたい!

私の正直な気持ちを言わせてもらえれば、少年犯罪に限らず、殺人とか傷害とか、重罪を犯した人には、近くにいてほしくない!
別に更生しようと、更生しないと構わないし!

というより、真の意味での更生などありえないと思ってるから。
っていうか、本当に更生したなら、罪の重さで生きていけないでしょう。


1つの疑問は、弁護士の正体を暴いた手紙を出したのは誰?
祥子が死んだ後のテレビ出演後届いたんだから、祥子ではありえない。

書いていた内容からして、被害者の関係者?
ラベル:薬丸岳
posted by 北海道人美和 at 21:14| Comment(0) | 作家別 や行>薬丸岳 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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